IFMSA-Japanの母体である、国際医学生連盟(IFMSA:International Federation of Medical Students’ Associations)は非営利・非政治の国際NGOです。「すべての医学生がグローバルヘルスのために団結し、将来の医療において地域、そして世界で活躍できるリーダーを育成する」ことをVisionとして活動しています。
IFMSAは第2次世界大戦後の1951年にヨーロッパで設立され、現在は本部をフランスの世界医師会内に置いています。WHO(世界保健機関)、WMA(世界医師会)を始め、様々な国際機関、UNESCOやUNICEFなどの国連機関と公式な関係を結んでいる、唯一の医学生団体です。IFMSA本部の代表は様々な会議に招かれ、世界中の医学生を代表して発言しています。2017年8月時点で、126の国と地域から135団体が加盟し、130万人以上の医学生が参加しています。
IFMSAには、臨床交換留学、基礎研究交換留学、公衆衛生、性と生殖・AIDS、人権と平和、医学教育の6つの常設委員会があり、世界各国で様々なプロジェクトやワークショップを運営しています。医学雑誌THE LANCETでは、国際保健教育への取り組みが論文の中で大きく紹介され、論説でも触れられています。
1961年にIFMSAに加盟した日本支部は、2000年頃に体制を一新し、名称をIFMSA-Japanとして現在に至ります。全国の医学部・医科大学のESSや医療系サークルなどの団体会員、および個人会員によって構成されています。2017年4月 現在、団体会員 58校、個人会員 約700名、IFMSA-Japanの中で最大の無料メーリングリストには約2500名が参加しています。スタッフとしては毎年 約300名が活動しています。
皆さん初めまして。
産業医科大学5年の塚田 凪歩と申します。2017年度、IFMSA-Japan (国際医学生連盟 日本) の代表を務めさせていただいております。
私たちIFMSA-Japanは「社会貢献や国際社会とのつながりの下、幅広い視野をもった医療人を育成し、よりよい社会を目指す」という言葉を、活動の理念に掲げています。
一見すると活動範囲は非常に幅広く、どんな組織なのかと問われると一言では表しがたいものがあることは確かです。しかし特徴は、理念にもある「社会貢献」「国際社会とのつながり」そして「幅広い視野をもった医療人」というキーワードに集約されていると思っています。
医療を学ぶ私たちは、卒業し各々の道でプロフェッショナルとしての力を発揮するまでは、大した社会貢献はできないのでしょうか。
IFMSA-Japanには、学業の傍ら、大学での学びを超えて学生の私たちが今動くことで変わる未来があると信じ、試行錯誤しながら様々な社会課題に対し取り組む学生がたくさんいます。
もともと興味のあった国内外の問題にアプローチすることはもちろん、この組織で扱われるテーマの幅広さを活かし、自分の世界を広げようと一歩踏み出した先で新たな問題と出逢い、関心を持つこともあるでしょう。
また、世界中の130を超える支部の下、国際社会の縮図のようなこの組織で世界の医学生とつながり、日本の学生としてグローバルな舞台で活動することも出来ます。
この組織に関わることで、それまで知らなかった人やその価値観、身近にあるのに見えていなかった問題、遠く離れた地域の課題、声なき声がもしかしたら、自分事になるかもしれません。
そして、自分と同じように、訪れたことのないあの県で、あの国で今の私たちにできることに奮闘している学生の存在は、刺激にもなり、さらに新たなアプローチのきっかけにもなります。ともすれば今ここで繋がった学生が、将来共に改革を起こす同志となるかもしれません。
IFMSAは約70年、IFMSA-Japanは約20年の歴史がありますが、常にめまぐるしく変化していく社会のニーズを捉え、変わらないVisionのために変わり続ける、魅力ある組織であり続けたいです。
最後に。
私たちの活動の先には常に「人」がいます。
同世代の医療系学生や一般の方々、将来の患者さん。
その人たちのために今、そして将来の医療や社会をよりよくする「変化」を少しでも生み出せる人材を輩出していくためのプラットフォームとして、これからも邁進してまいります。
今年度もIFMSA-Japanをどうぞよろしくお願いいたします。
2017年度 代表
産業医科大学5年
塚田 凪歩/ Nagiho Tsukada
>> 臨床交換留学に関する委員会 / SCOPE(スコピ)
留学生は海外の病院で臨床研修を行うとともに、現地の学生とsocial programを通して交流し、相互理解を深めます。
>> 基礎研究交換留学に関する委員会 / SCORE(スコリ)
基礎医学研究に興味を持つすべての学生に、海外における様々な大学の基礎教室・研究所で研究に携わる機会を提供します。
>> 性と生殖・AIDSに関する委員会 / SCORA(スコラ)
一般市民、特に若者の性に関する知識や意識を向上させることを目指し、 医学生を中心にHIV/AIDS、セクシャル・マイノリティ、ならびに生殖医療についての知識を深めることを目指します。 「大学生による性教育プロジェクト Peer Education Project」「セクシャル・マイノリティについての社会的認知度の向上を目指す Rainbow Flag Project」を主な活動としています。
>> 公衆衛生に関する委員会 / SCOPH(スコフ)
公衆衛生の実現を目指し、その重要性を知り、そして知ってもらうために勉強会や、様々なプロジェクト、 「ぬいぐるみ病院プロジェクト」「地域医療ツアープロジェクト」「Africa Village Project」 「Asia Community Health Project」「Healthy Lifestyle Project」を実施しています。
>> 人権と平和に関する委員会 / SCORP(スコルプ)
紛争や人権侵害の防止・救援活動に取り組みます。勉強会のほか、プロジェクトとして「ACTION Project」 「Hiroshima Nagasaki Peace Project」「Learn About ReFugee project」「Law And Medicine Project」を実施しています。
>> 医学教育に関する委員会 / SCOME(スコミ)
国内留学や多学年混合勉強会など、医療系学部における通常のカリキュラムでカバーし切れない領域を学ぶ取り組みを行っています。「Life Lesson Project」「チーム医療プロジェクト」を実施しています。
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
29 | 30 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |