🌎OGA Newsletter vol.1:President Session🌎
2月下旬~3月中旬にかけて行われましたオンライン世界総会について、本日は【President Session(各国代表のセッション)】のご報告です。
【Day1】
OGA最初のセッションはPresident (代表) が集うSessionです。
最初に進行の説明を行ったあと、世界総会ごとに提出しているNMO Report (National Member Organization Report:各国の状況について報告する文書) についてディスカッションをしました。NMO Reportはこれまで全部署に関する質問がありましたが、その質問数の多さが問題となっていました。そこで、今回のNMO Reportは質問数を減らしたり選択式に変え、さらに一部の委員会はNMO Reportから項目を削除し、独自のアンケートを実施しました。これに対して各国からは、NMO Reportの目的から統一した一つのアンケートで情報をとったほうがいいのではないか、など様々な意見が上がっていました。今後目的や戦略の見直しが実施され、より良いNMO Reportが作成されることを願っています。
その他にもIFMSA本部のOfficials (役員) の活動報告書についてのディスカッションが行われました。
【Day2】
スポンサーや外部団体との契約などについての質問タイムと、監査委員からのレポートの発表がありました。スポンサーとの契約に関してはお互いが金額に見合う活動をオンラインでできているのかという問題が話し合われ、一つ一つの行動にシビアな目線が払われていることを感じました。監査委員のReportでは数人のOfficialsの報告について審議がなされていることがわかりました。その原因としてオンラインでのコミニュケーションの難しさやモチベーション維持の難しさがあげられ、世界的にもCOVID-19が活動に影響を及ぼしていることを感じさせられました。
【Day3】
最初に規約変更についての質疑応答を行い、その後特定のトピックに関するワークショップやディスカッションが行われました。規約変更ではExchange Fee (留学登録費) に関する議題などが話し合われました。ジェンダー平等に関するワークショップでは、各国の代表とどのようにすればジェンダー平等を達成できるかをディスカッションしました。
近年IFMSA本部内では役職間でのジェンダーバランスと平等性が追求されています。IFMSA-Japan内においてもジェンダーバランスが取れているか、イベント内のジェンダーバランスなどを考えてみる機会を今後設けたいと思いました。その後Membership Feeと会計に関するディスカッションが行われました。このディスカッションはガーナやシエラレオネから提案されて行われましたが、様々な地域の代表から活動費用を集めることが難しくなっている状況が共有されました。最終的に、Membership Feeを納めることが難しい国が期限を延期できる、という規約変更案を夏の世界総会で提案したいとガーナが述べてSessionが終了しました。
※Exchange Fee…留学登録費。IFMSAで留学を行うためには、各国が登録費を支払う必要があります。
※Membership Fee…年会費。IFMSA加盟団体は、各国の経済状況に応じて価格が変わり、この年会費を払うことでメンバーシップを維持することができます。
【Day4】
今回のSessionでは前回の質疑応答を受けて提案された規約変更案の修正を受け入れるか、あるいはさらに変更を加えるかについてディスカッションが行われ、最終的に可決される規約の内容がほぼ決定しました。
その後、IFMSAの組織体制改善の活動指針となる、Strategy Planについてのディスカッションが行われました。Strategy Planは3年ごとに改正され、2020/2021のタームはちょうど更新の時期に当たります。どのようなトピックがPlanにふさわしいか、どのように加盟国の意見を取り入れるかについて各国の代表から発言があったり、Wooclapというアンケート・クイズ用のサイトを用いて全加盟国からアイデアを集める時間が取られました。
その後、Capacity Building (CB) の持続性についてのディスカッションが行われました。CBは従来対面でのセッションを終えることでTrainerとしての資格を得ることができましたが、COVID-19流行下で実施することができずTrainerの数が減少していることが問題となっています。この現状を解決するために様々なアイデアが出されました。
最後に、次回の夏の世界総会開催地であるパナマから現在の準備状況について説明がありました。夏の世界総会はオンラインとオフラインを組み合わせたハイブリッドイベントとして企画されています。ポスターを展示するセッションなどは バーチャル上で、オフラインは最大5000人を収容できる施設を用意して実施されます。様々な企画がオンライン、ハイブリッド、オフラインで検討されており新しい形の世界総会に期待が高まりました。
【Regional President Session】
アジア太平洋地域の規約の改正とAPRM (アジア太平洋地域会議) についての質疑応答の時間が設けられました。規約変更は主に本部の役職名やAPRMの見学者についての話題で、様々な言葉の定義をめぐって真剣な討論が繰り広げられました。
APRMの質疑応答では、2021年開催国の私たちIFMSA-JapanとRegional Directorから現状の説明と、今後オンラインでの開催を検討していきたいという方針について話をし、各国からの質問を受け付けました。前日に2021年夏の世界総会開催国のパナマがオンラインとオフラインを組み合わせた世界総会開催を目指しているとプレゼンしたこともあり、現時点で対面での開催が一部だけでも可能かどうか、というところが主な論点となりました。日本はVISA取得の難しさや感染状況を踏まえた規制や現在とりうる選択肢について丁寧に説明を行いました。最終的に各国の意見などを取り入れつつ開催国が方針を決定するということでSessionは終了しました。
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最後までお読み下さり、ありがとうございました。
引き続き世界総会報告を配信しますので、ぜひお読みくださいますと幸いです。
ご不明な点がございましたら副代表国際業務担当 (vpn@ifmsa.jp) まで、お気軽にご連絡ください。
今後ともよろしくお願いいたします。