【SCORP ACTION 災害医療 Study Days in 能登半島 開催報告】

【SCORP ACTION 災害医療 Study Days in 能登半島 開催報告】

8月2日(土)・3日(日)の2日間、SCORP-Japan ACTIONで「災害医療 Study Days in 能登半島」を開催しました。

13名のStaffが対面参加し、初日に行われたハイブリッド型の講演会には、対面参加者に加えて18名がオンラインで参加しました。
今回のイベントでは、災害医療と危機管理をテーマにした講演会・ワークショップに加え、2024年1月1日に地震と津波、同年9月には豪雨の被害を受けた石川県能登地方を訪問しました。
現地で地域医療を支える医療従事者の皆様から、災害時の活動や現在の課題について直接お話を伺いました。これらを通して災害医療と平時からの備えの重要性、そして災害時に医療従事者に求められる姿勢・プロフェッショナリズムについて理解を深めました。

1日目は、災害医療・危機管理の分野で豊富な経験をお持ちの、金沢医科大学 救急医学講座 教授 秋冨慎司先生をお招きし、講演とワークショップを開催しました。
実際の事例を交えながら、災害発生時に医療従事者として最初に取るべき行動、体制構築や過去の事例からの教訓についてご解説いただきました。
最悪の状況下でも命を守るための危機管理の重要性を改めて認識する機会となりました。

2日目は能登北部を訪問しました。
能登町にある「小木クリニック」で院長として診療をなさっている瀬島照弘先生からは、災害などの非常事態が起きた際にも、業務を止めずに継続できるよう備える計画である、医療事業継続計画(医療BCP)の重要性と能登半島地震の際にそれがどのように活かされたのかについてお話しいただきました。医療BCPの必要性を再認識するとともに、自分たちの平時の準備不足・理解不足に気づく会となりました。

町野町の粟倉医院で院長として診療をなさっている大石賢斉先生からは、医療を中心とした復興や災害時のマインドセットについてお話しいただきました。診療所に人が集まり、そこから復興が始まっていく、そんな新しい形の復興を目の当たりにしました。

能登北部地方では、崩落や大きな隆起が見られる道路、倒壊した家屋、そして先端を失った見附島など、自然災害の凄まじい力を物語る光景が至る所に残っていました。また、復興が進まず、被災当時のままの姿を留めている場所も多くありました。

しかしそれと同時に、澄んだ海、美味しい食事、人々の温かな交流、そして地域に根ざす暮らしに触れることができました。こうした日常を守るため、ライフラインとしての医療を地域で維持し続けることの重要性を改めて実感する機会となりました。

今回のイベントの参加者からは、
「人生において忘れてはいけないことをいくつも学びました。素敵なイベントをありがとうございました。」
「実際の災害医療の大変さがよくわかり、とても勉強になりました。」
などといった感想が寄せられました。

SCORP-Japan ACTIONプロジェクトでは、今後も「平時に学び、有事に備える」をモットーに活動を続けてまいります。

文責:2025年度 ACTION責任者