【SCOME】LLP「最高の最期」開催報告

6月29日の22時よりLife Lesson Project (以下LLP)今年度初の単独イベント『最高の最期』をオンラインで開催しました。Staffの人数を含め、18人の参加者さんに参加していただきました。参加してくれた方の中には本イベントがIFMSA-Japanで参加する初めてのイベントという方も多くおられ、たくさんの新Staffが参加するイベントとなりました。

本イベントはLLPのテーマのうちの1つである「死生観」をもとに、自分の死生観を考えるきっかけとなるようなディスカッションを行いました。
ディスカッションのテーマは「亡くなる前にしたいこと」「亡くなる場所や環境、一緒にいてほしい人」「理想のお葬式は?」の3つとし、Zoomのブレイクアウトルームに分かれて話し合い、共有を行いました。

出た意見として、「亡くなる前にしたいこと」では、自分のしてきたこと・大切なものを振り返りたい、家族とゆっくりお話がしたい、ということや「亡くなる場所や環境、一緒にいてほしい人」では、住み慣れた自宅で亡くなりたいといった意見がある一方、亡くなる1カ月前はオーストラリアに行って素敵な海を眺めながら亡くなりたい、といった意見が共有されていました。
また、コロナ禍で入院患者さんに対する面会制限があるなか、自分の理想とする最期の迎え方ができないという問題点も挙がったほか、抱きしめると本人を感じられるようなロボットができればいいのに、といった意見も共有され、深い内容が話し合われていました。

またディスカッションの後に本から抜粋した「最高の最期」を迎えた人の事例を紹介し、『自分の死生観を考えることも大事であり、そうすることで、将来自分が医療従事者になった際に患者さんの理想とする最期を一緒に考えることができる』といったTake Home Messageを提示して、イベントを終了しました。

参加者の方々からの感想では、「普段周りの人と最期について話す機会がないから貴重な時間となりました」という意見や、「終末期の患者様との関わり方を考えていく機会を得られたので、参加してよかった」という声をいただきました。
今回参加してくださった皆様、ありがとうございました。

LLPでは、今後も死生観や人生観、価値観といったテーマで、将来より良い医療者になるためのイベントを開催する予定です。今後もLLPをよろしくお願いいたします。

文責:LLP Project Coordinator